常念山脈(長野) 常念岳(2857m) 2019年7月25日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 0:28 駐車余地−−0:35 林道終点 0:37−−0:49 山の神−−0:58 古池−−1:29 大滝−−(落とし物探索 約20分)−−2:32 笠原沢−−2:57 胸突八丁−−3:12 最終水場 3:19−−3:52 常念乗越−−4:55 常念岳 7:28−−8:05 常念乗越−−8:27 最終水場−−8:39 胸突八丁−−8:55 笠原沢−−9:22 大滝−−9:43 古池−−9:50 山の神−−9:55 水浴び 9:58−−10:01 林道終点−−10:07 駐車余地

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2019年7月25日 日帰り
天候晴、弱風
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場一ノ沢林道沿いに数か所に分散し駐車場、駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望文句なしの大展望
GPSトラックログ
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コメントまだ梅雨が明けず曇りの予報で展望は期待できなかったが、週末に台風が来そうな予報に変わったため出かけることに。例のごとく雲が沸く前に山頂に到着すべく超早出で山頂にはほぼ日の出と同時に到着した。天気は良く近場は見えたが東や南は雲が多く、北信、志賀高原、八ヶ岳、南アは見えなかった




林道脇の駐車余地 林道終点の登山指導所
林道終点のトイレ。ここだけ照明あり 山の神
古池 大滝
笠原沢 一ノ沢を右岸へ
胸突八丁で沢に残雪あり 胸突八丁
一ノ沢の最後の橋 最終水場
常念乗越。到着時刻は3:52 常念小屋
月が明るくライト不要 石が重なった斜面をジグザグに登る
常念小屋とテントの光 周囲が明るくなった
山頂はもうすぐ 山頂直下で雲海から日の出
常念岳山頂。好天だが無人 気温は+8℃
常念岳から見た南〜西の展望(クリックで拡大)
常念岳から見た東側の展望。一面の背の高い雲海で遠くの山は全て雲の中
常念岳から見た穂高〜槍ケ岳(クリックで拡大)
常念岳から見た裏銀座
常念岳から見た水晶岳。薬師岳山頂は隠れて見えない
常念岳から見た常念山脈
常念岳から見た立山、剱岳
常念岳から見た後立山
常念岳から見た槍ヶ岳 常念岳から見た奥穂高岳
常念岳から見た穂高岳山荘 常念岳から見た北穂高岳
常念岳から見た三俣蓮華岳 常念岳から見た三俣山荘
常念岳から見たヒュッテ西岳 常念岳から見た大天井岳
常念岳から見た燕岳 常念岳から見た「影常念」
常念岳から見た蝶ヶ岳 常念岳から見た蝶ヶ岳ヒュッテ
常念岳から見た硫黄岳 下山時は上空の雲が増えてきた
常念乗越へと下っていく 常念岳から見た前常念岳
常念小屋とテント場 常念乗越
コケモモ ミヤマダイコンソウ。葉が三つ葉でない
ミヤマキンバイ。葉が三つ葉が見分けるポイント ハクサンシャクナゲ
クモマスミレかタカネスミレのどちらか たぶんミヤマコゴメグサ
かなり小さいけどヨツバシオガマかなぁ シナノオトギリ
ゴゼンタチバナ ハクサンフウロ
たぶんマイヅルソウ クルマユリ
一ノ沢の残雪 一ノ沢の最後(最も標高が高い)の橋
ベニバナイチゴ 散ってしまったサンカヨウ
カラマツソウの類か? ヨツバシオガマ
ハクサンチドリ ニガナの類と推測される
ヤマハハコ ハクサンオミナエシ?
ニッコウキスゲ グンナイフウロ
オオバギボウシ? 胸突八丁の残雪
たぶんイチリンソウ オオバミゾホオズキ
ネットで調べたが分からず 一ノ沢の最初(最も標高が低い)の橋
高校生の学校登山らしきパーティーが上がっていった 古池
山の神 林道終点手前の沢で水浴び
林道終点 駐車箇所


・台風が来るであろう週末の前に一山登ることに。テントを背負って1泊にするか悩んだが、大気の状態がまだ不安定なため今回も日帰りに。天気がやや期待できるため場所は大展望が楽しめる常念岳とした。ただし下界の天気がそこそこ良くても稜線はガスがかかるパターンに出くわすことが多いため、またまた超早朝発とし、山頂で日の出が見られるように出発は午前0時半。標高差は約1600mあるため予想所要時間は4時間で、山頂到着は4時半になるのでちょうど日の出。さて、山頂にガスがかかっていなければいいが。

・常念岳日帰りの場合は三股から往復ばかりだったが、今回は一ノ沢から往復とした。理由は、晴れた場合の登山道の涼しさを考慮したこと。三股ルートは樹林帯でも南斜面を登るので暑いし、森林限界も南や東斜面で午前中はモロに日が当たって暑い。しかし一ノ沢ルートは谷間の樹林帯が続くため気温が上がりにくく、森林限界を超えても北斜面の登りなので、南や東斜面よりも涼しい。

・平日だが一ノ沢の駐車場は車が結構入っていて、林道脇駐車余地(4台駐車可)で最も奥の場所で1台の空きあり。ラッキー! 暗くなる直前にお隣に駐車していた登山者が下山してきた。

・計画通り0時に起床して0時半に出発。頭上は満天の星空だが真っ暗なので稜線の様子は不明。林道終点のトイレは電気が通っていて照明が自動点灯するので助かる。

・一ノ沢コースはよく整備された道でライト使用でも迷うことは無い。何度も暗い時間に歩いているし。迷うことは無かったが今回は落とし物をしてしまった。夏場の必需品の扇。最初は使っていたが高度が上がると涼しくなりウェストポーチに入れたが、デジカメを取り出して写真撮影する際に落としたらしい。気付いたのは大滝より標高差で100m程度登ったところで、大滝から一つ下った枯れ沢まで戻ったが発見できず。\300くらいだし、昨年から使っているもので減価償却済みだから損をしたとは感じないが、ゴミを増やしてしまったことが悔やまれる。帰りに探しながら歩いたが発見できなかったので、誰かが拾って有効利用してくれたと解釈した。なお、この落とし物探索で20分強のタイムロス。

・今年は雨が多いので登山道でも水が多い。一ノ沢本流近くはもちろん、流れ込む支流も水量が多かった。おかげで水筒の中身は最終水場まで空っぽのままで済んだ。

・一ノ沢本流を渡る橋を2か所通り胸突八丁に至ると本流は大きく残雪に覆われていた。この時期に一ノ沢で残雪を見た記憶はないので、残雪量は多いようだ。ただし残るのは沢だけで登山道上は皆無。

・最終水場で250ccほど水を補給し、ここまででかいた汗を濡れタオルでふき取ってすっきり。気温は+10℃くらいで体を動かしても適温。逆に体を休めると半袖半ズボンでは寒いくらい。

・常念乗越に到着すると常念岳へ至る登山道が見えるが、光は皆無で山頂でご来光を迎えようとする登山者は皆無らしい。小屋前にも人の姿は皆無。槍穂の稜線もすっきり見えていて、山頂にはガスはかかっておらず展望が期待できそう。ただし東の空は雲海に覆われる。南アルプスが見えるのか微妙。ラジオでは群馬県で局地的な大雨が降って記録的短時間大雨情報が出たとの情報だったが、確かに東の空には積乱雲が見えていた。ただし明るくなると積乱雲は弱まっていった。

・常念乗越で森林限界を超えて、月明りでライト不要になった。でも周囲が明るくなるまでの時間は15分程度であった。振り返っても登ってくる登山者の明かりは見えない。梅雨明け後の週末だと真っ暗な中で登山者の長い列ができるくらいなのだが。

・明るくなってからは雷鳥を探しながら歩いたが今回は発見できず。西寄りの風がやや強く登っていても寒さを感じるようになったため、長袖シャツ、ネックウォーマー、毛糸の帽子、手袋着用。

・雲海が高いので日の出の時刻になっても太陽は姿を見せず。山頂到着直前で日が出てきた。雲海は背が高く、いつもなら見える浅間山、四阿山、志賀高原も全く見えず。八ヶ岳、南アルプスも全く見えなかった。

・日の出直後に無人の山頂に到着。防寒着を着こんでから展望を楽しむ。中央アルプスはかろうじて見えている。木曾御嶽と乗鞍岳が雲がかかったり切れたり。槍穂の時折雲が絡むが、すっきりと見えている時間の方が長かった。立山、剱岳は少し霞みながらもずっと見えていた。後立山も霞んでいたが鹿島槍の双耳峰が長時間見えていた。その右に見えるはずの焼山、火打山、妙高山等の北信の山々は全く見えない。

・私の到着から30分以上経過して次の登山者が到着。その後もポツリポツリと登山者が登ってきた。平日なので明らかに定年を過ぎたシニアが大多数。多くは常念小屋ピストンだが1/3くらいは蝶ヶ岳への縦走組。逆に蝶ヶ岳からやってきた2人組もいた。上高地から上がってきたとのこと。

・2時間半ほど展望を楽しんでから下山。常念乗越から常念岳にかけてはミヤマダイコンソウが最も数が多かった。僅かにミヤマキンバイが混じる程度で、他の山で良く見られるミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲは見当たらなかった。胸突八丁から上部の一ノ沢を高巻きする区間で特に高山植物が多いが、私の花の知識はまだまだ少ないので、帰ってからネットで調べても分からないものがあった。花だけ見ても似た種類との区別が難しいものが多く、葉っぱや茎の写真も必要と痛感した。

・平日にもかかわらず一ノ沢コースは登ってくる人が非常に多かった。高校生と思われる30人程度の学校登山パーティーにも遭遇。明日までは天気は持ちそうなので、学校登山にはちょうどいい日程だろう。明日の朝、山頂で展望を楽しめることを祈ろう。

・林道終点手前の沢で水浴び。扇を紛失して強制空冷ができなかったので汗をかいた。長野市でもここ数日で日中の気温が30℃を越えるようになり、梅雨明けのような暑さがいよいよやってきた。今日は途中から雲海の下に入って日が陰ってドピーカンよりは涼しかったはずだが、日が高くなる時間は気温は+20℃を越える。

・林道終点には、これから登り始める人、タクシーで帰る人が混じり賑わっていた。帰りの林道の車の運転は対向車に注意。バスが上がってきたときにはビックリした。さすがに100名山だけはある。

 

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